たれ流し感想文

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映画『彼らが本気で編むときは、』見た

映画『彼らが本気で編むときは、』見た。

母親が家出した小学生の女の子トモが、叔父さんの家に世話になる話。この叔父さんは、心が女性で性転換手術を済ませた恋人と同棲してる。
大柄で手も大きな元男性の彼女の胸を見る女の子に「Eカップよ。触ってみる?」と明るく言い、名前と身体は女になれた。と言いながら彼女は暇さえあればある物を編んでいる。

それは自分が無くした「チンコ」だと言う。108個編めたら燃やすのだ、自分の煩悩を燃やして女になる。のだと。


一緒に暮らすうちに世間の彼女への無意識な心無い仕打ちに多く遭遇する。痛い辛い思いをして切り取ったはずの物が彼女にまとわりついているのがわかる。普通の女性として暮らせない辛さ。


なぜごつい生田斗真がこの役だったのか疑問だったけど、どんなに女性らしい仕草をしてもすぐわかる大きい手が悩みに納得。

LGBTと聴くと派手なドラッグクイーンやテレビで活躍するオネエのイメージが強いけど、普通に暮らしたい人は普通でいたいだけなのだ。

最後、母親の元に帰った女の子に渡した物をこれからは編んでいくのだろうか。そのまま一緒には暮らせなかったのだろうか。

エンディングはいまいちすっきりしなかったけど、それが彼ら彼女らの現実なのかもしれない。


最近のLGBTの話題にモヤモヤしてたけど、おっさんずラブやこの映画を見て、なんとなくすっきりした。恋愛(だけに限らないけれど)人と関わると言うことは、内面に向き合い誠実に接していくことなのだと。